賛否両論がある健康法が朝食を抜くというもの。ダイエットにも朝食抜きダイエットなんてものがありますが、専門家のなかでも効果があるという人もいれば、効果がないという人もいます。いったいどっちが正しいんでしょうか？
朝食抜き健康法も朝食抜きダイエットもやることは同じで水分補給以外は固形物は食べないというもので、野菜や果物のジュースを飲むというケースが多いようです。朝にフルーツジュースだけを飲むというのは酵素ダイエットにも通じるところがあります。
というか、ほとんど一緒です。
朝食を食べるべきという意見の専門家はというと午前中の活動を活発に行えるようにするには脳にブドウ糖を届ける必要があり、寝ている間も消費されているブドウ糖は朝食で必ず補給しておかないという意見が多いです。
また、朝食を抜いた反動で昼食や夕食を食べ過ぎてしまうことや朝食を取らず空腹感が続くと少ない食事量から栄養を最大限吸収しようと吸収効率があがるので今まで以上に栄養を体に蓄えようと体質が変わり、太りやすくなるともいわれています。
どうでしょうか？やっぱり朝食は食べたほうがよさそうだと思いますか？
それに対して朝食を食べないほうがいいという意見には、体の午前4時から正午までは排泄の時間帯なので、体が排泄に集中できるように何も食べないほうがいいだとか、消化のためにフル稼働している内臓を休ませるための時間が必要だから、というのがその根拠になります。
朝食抜きダイエットというのは単純に朝食を抜くことで1日の総摂取カロリーを抑えることができるからという非常に短絡的から理由ですが、健康のために朝食を抜くという人たちはもっと深いレベルで話をしているわけですね。
「朝食を抜く」ということは共通していてもダイエットのためにやっている人と健康のためにやっている人では全然違うということです。
たぶんカロリーのことだけを考えて体重を減らすのが目的で朝食を抜くというダイエットをしている人は失敗すると思います。体重が減るまでの間、朝食を抜いて、減ったら元に戻すというのであればやらないほうがいいです。
これは、リバウンドをする典型的なダイエット法ですから。
逆に内臓の負担を減らすためだとか、空腹によって長寿遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子や若返りホルモンの成長ホルモンを活性化するためなど、健康やアンチエイジングのために朝食を抜くということを習慣として続けていきたいということであれば、これはやってもらって結構です。
空腹も行き過ぎると逆効果になるので注意が必要ですが、空腹の効果として成長ホルモンの分泌が増え、体全体にいい影響を与えることがわかっています。適度な摂取カロリーの制限がアンチエイジングにつながるというのはいまや研究者の間では常識だからです。
朝食抜きをそのままずっと続けるというのであれば体もそれに適応し、健康法として成り立つということです。
もちろんいつも朝食を食べている人が急に朝食を抜くと頭がボーッとしたりフラフラすると思いますが、これはふだんの生活習慣が一時的に乱れ、体が混乱したのが原因であって、慣れれば、むしろ頭が冴えてくるといいます。
それが本当かどうかはまず、1週間だけでいいので朝食を抜く（酵素ドリンクなどは飲む）をやってみるのが一番です。大切なのはダイエットとしてではなく健康法としてやるということです。
そして1週間経ったときに体の変化をチェックしてみてください。やっぱり朝食を食べたほうが自分にとっては健康によさそうだとか、食べなくなって体の調子がよくなったなど変化を感じられるはずですから。
酵素ドリンクを朝食時に飲むようにしてまずは1週間ためしてみてください。
