身体の健康と美容を考えるうえで欠かせない視点は人体の「体内サイクル」というべき自然のリズムに逆らうことなく、それに従って生活することです。
「朝日とともに目覚め、太陽が沈んだら身体を休めて休息する。」
というのが一番わかりやすいシンプルな身体の自然のリズムですが、これは原始の時代から人間に刻み込まれた体内時計（サーカディアンリズム）といわれ、実際このリズムにあわせて健康や美容をささえる各種ホルモンの分泌が行なわれているのは有名ですよね。
今回、もうひとつ知っておいて欲しいのは酵素とも関わりが深い人体の「摂取・同化・排泄」という24時間周期の体内サイクルの存在です。
あまり知られていないことですが、人間の身体は24時間ごとに「摂取・同化・排泄」という3つを繰り返しています。そのためこの体内サイクルにあわせて食事をとることで、身体にかかる負担を減らし、より健康・美容作りを促進できるわけです。
「摂取・同化・排泄」の働きがそれぞれ1日のうちで最も活発に機能する時間帯というのがあります。それが下記の時間帯です。
◎ 04：00～12：00・・・排泄（排泄の時間帯）
老廃物や毒素、食事でとった不要物を排泄する時間帯で、もっとも重要です。午前中はできるだけ排泄を促すために使うべきで朝は食べないか、代謝を促す酵素ジュースや消化に負担がないフルーツを食べるというのが理想的です。
排泄が一番重要なのは、老廃物や毒素を溜め込んだ状態では体調不良や肌荒れなどが頻発するからです。便秘だったり腸内環境がよくないと健康や美容に悪影響なのはもほや常識ですよね。代謝も悪くなるので太りやすくもなります。
◎ 12：00～20：00・・・補給（摂取と消化の時間帯）
この時間帯は食べてもしっかり栄養を吸収できる時間帯です。実際に仕事や運動などで1日のうちで脳と身体にもっとエネルギーが必要になる時間ですからそのためのエネルギーを昼食でしっかり摂取しておく必要があります。
また、脂肪を溜めこむBMAL1（ビーマル1）というタンパク質の分泌が少ないのも15時ごろということで、おやつを食べても太りにくいです。夕飯は20時までにできるだけ済ませておければ理想です。
◎ 20：00～04：00・・・同化（吸収と利用の時間帯）
この時間帯は食べた栄養素を吸収して体のメンテナンスに使う時間です。食べたもののエネルギーがそっくりそのまま溜め込まれるためこの時間帯（特に最悪なのは22：00～02：00）に夕食にしろ夜食にしろ食事を取ると食べたものがそのまま脂肪になると思ったほうがいいです。
これら「摂取・同化・排泄」という24時間周期の体内サイクルで考えると、食事をするのに最適な時間帯は、12：00～20：00まで。朝は酵素ドリンクやフルーツを食べて最低限のエネルギーを補給し、普通の食事は昼と夜の2食だけというのが理想的だということです。
体の要求に応えるのであれば、朝ごはんをしっかり食べるというのは排泄したがっている体に糖質やタンパク質を取り込むということですからこれは逆効果。朝は食欲がないし、しっかり食べたところで、逆に身体がとても重く、負担を感じるという人が多いと思いますが、それはつまり体のリズムとあっていないからです。
この排泄の時間帯にエネルギーをとりすぎてしまうことは体にとっては負担でしかなく、自然のリズムに逆らうことだということです。
